ストリート・スライダーズ 復活であらためて聴く「Slider Joint」

The Street Sliders

Slider Joint

輝かしいファースト・アルバムが1983年3月5日に発売された。

1983年ってワタクシは12歳。はっきり申してリアルタイムには聴いていません。小学6年生でこんな渋いロックは聴かんか。というかEPIC SONYのアーティストなんで露出はそれなりにあったのかもしれんが、当時はザ・ベストテンや夜のヒットスタジオなんかのテレビに出ている人が音楽の中心だったわな。中学生になると、MTVなんか観るようになり洋楽にかぶれていくんやけど、小学6年生の耳にはまだまだ届かなかった。

さてこのアルバム。今聴いても新鮮なんよね。初々しいし若々しい。ハリーの声が若い。今や濁声で高音も出せなくなってきているが、この頃は若さが充分あった時代。ただし演奏レベルは非常に高く、ある程度、出来上がってのデビューって感じはするわな。で、曲調も演奏もローリング・ストーンズをなぞっているんだが、1983年当時のストーンズ、いわば「Emotional Rescue」から「Tattoo You」あたりのストーンズをスライダーズらしく解釈したアルバムになっている。決して60年代の頃だとか70年代前期のミック・テイラー期をやっている感じはない。やはり80年代のストーンズ感だろう。当人らのコメントを聞いたことはないが、ロン・ウッド期のストーンズかな。けれど「Undercover」とはまた違うという。

1.Blow The Night!

まずスライダーズを代表するといってもいい曲。これもライブの定番となっております。ベスト盤の1発目を飾ることもあるし、やはりメンバーにとっても重要な作品なんだろう。いきなりのレビューでこれはないやろやけど、

2.Dowmtown Sally

少し60年代的な始まり方をしており、いかにもなロックをやろうとしているが、やはり80年代の雰囲気があるロックンロールナンバー。

3.あんたがいないよる

この投げやりな歌い方(笑)今のハリーじゃ出せない(笑)この曲は時々ハリーのソロでもあるけど、あまり好きではなかった。今回あらためてオリジナルを聴くと「良いんじゃん!」って評価が変わってしまった。今のハリーの声では渋すぎるのか… このどうでもいい感じは若さから出る苛立ちとかが曲に宿っていたのかもしれん。

4.Jumpin’Shoes

ヘビーなベースラインが特徴的なミドルテンポな佳作。この辺りの曲はハリーのソロでもやんないな。この曲のコーラスを聴くとヴェルヴェット・アンダーグラウンドを想像する。久しぶりに演って欲しいね。タイトル的にストーンズ意識しまくりで良い感じ。しかし歌詞の内容が今と違って成熟されていない…されへんわなハリーは24歳やもん。

5.すれちがい

こんな激渋な曲がファーストに入っているのがこのバンドの素晴らしさ。今だにハリーもやるしね。この辺のギターの処理の仕方はストーンズぽい。「some girls」のアルバムに入っていても、いや「Emotional Rescue」か。

6.サテン・ドール

少し巻き舌で始まる、イケイケのりのりな曲。歌詞の内容もあの娘とヨロシクやりて〜な〜みたいな曲です。「Tattoo You」のアルバムにハイぅって

7.マスターベイション

今ならもっとヘビーな感じでハリーは歌うんだが、このオリジナルに関してはもう少し跳ねる感じで演奏しています。ミドルなビートが心地よくてジェームスのベースが効いてきます。この曲もハリーのソロで聴くよりオリジナルが良い出来です。「あんたがいないよる」でもそうなんだが、スライダーズでやる方がいいのかな。

8.のら犬にさえなれない

このアルバムを代表する1曲。ベスト盤の「Replays」で聴く感じとも違っていて、やはりこのアレンジ、ミックスの少し青臭さが個人的には大好きです。もうほんと、この歌詞にいかれてしまいましたね。歌詞の情景が脳裏にこびりつくんよ。すごく情けない歌詞を青臭いボーカルで歌っていたファースト・アルバム期。それが今やハリーのソロで歌うと、渋さと深みが増して完成形になっているのだ。必ず武道館でもやるでしょう。この曲を聴かずして武道館には出て行けません!

9.酔いどれDancer

歌をベースのジェームスが取るロックナンバー。スライダーズのデビュー当時はリーダーだったジェームス。知らん間にハリーがリーダーになっていたという(笑)

10.Let It Roll

タイトルからしてもスライダーズを意識しまくったギターリフが格好いい。ヘイヘイガール!だもんな。今やハリーのソロでもこんな歌詞は書かんわな。

 

一聴して「若い!」アルバムです。ここ最近はハリーのソロを聴くことが多かったんで、あらためて聴くとこの若さに恥ずかしさすら感じる。おそらくメンバーもそう感じているんじゃないだろうか。

いくつかの曲は今だにハリーのソロでも聴くことができるが、一切やらない曲も見受けれれる。近年ではベスト盤からも外されているのはよく分かるな。

 

それとこのアルバム・ジャケット

誰だ採用したのは(笑)アルバムのセンスや、衣装、化粧、ロゴ、PV等が今のスライダーズに近づいていくのが「夢遊病」あたりからか。初期3部作「Slider Joint」「がんじがらめ」」「JAG OUT」は、ちょっと…小っ恥ずかしいさは否めない。けれどこの当時だからこそのある味わいも当然あるのだ。

 

 

ひろさん

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