京都で大雪が降ってきました。
1月24日の火曜日の夕方から雲行きが怪しくなってきて、みるみる内に路面を雪が数十センチ積もって来ました。
こんなん久しぶりで少しワクワクと、明日以降の仕事の不安が重なり微妙な感情が湧いて来ました。
雪を見るのがワクワクなんて雪国の方から見れば不謹慎かも知れませんが、京都って降りそうで降らない街で雪が降ると街は大混乱となります。
そんな混乱は明日以降に考えようと、単純に雪がガッツリ降る光景に情緒を感じてみたりしていました。
目覚めるとたっぷり積もっておりました。
うちの仕事は運送がメインで京都府下の積雪状況を把握しないといけません。
立場上、現状の配送状況を確認し関係各所に連絡を行います。
京都府下、どこもかしこも通行止め!通行止め!通行止め!
間違いなく通常の時間通りに配送はできません。
配送員の責任者と連絡を取りながら対応を考慮していきます。
こんな状況でも
「まだ荷物が入ってこない!」「いつになったら入るんだ!」「従業員が疲弊している!」
なんて、まあ理解は出来ますが、配送員の気持ちを理解している人は皆無です。
まあいいんです。
人はみんな自分の立場の事を声高に叫ぶものですから。
うちの仕事はアナログな仕事です。
ネット全盛のこの時代に、わざわざ各家庭に新聞を届ける事を生業にしています。
大雪が積もると届けることも困難です。
ここ最近の価値観は、無理してでも届けるとかの考え方は無くなりました。
人命重視ですし、命に関わるような任務を命ずるのは絶対にNGです。
なので、こちらも配送員に無理な任務は言えません。
「できる限り配達してね。事故など起こさないように慎重にゆっくりと」
なんて指示を出しています。
本音は
「早く配れ!無理してでも配れ!」
なんですけど。。。
こんな感情が湧くのが嫌になるけど、こんな価値観で仕事をする世代に生まれて来たからしょうがない。
こんな気持ちは腹に仕舞いながら、
「無理せずに!」「ゆっくり目的地に行ってください」「遅くなっても良いですよ」
なんて気持ちの裏腹な感情を声に出さないといけません。
しんどい。
しんどい。
しんどい。
指示を言う人も、現場で配送する人も、現場で待っている人も。
お互いの気持ちが通じて入れば理解できるかも知れないけど、寒い寒いこの世間ではどこまでこの気持ちが通じているのか。
割り切れば良いんでしょうけど、割り切れないのが人間の感情だと思います。
これは仕方がないのか。
金が欲しくて働いて、眠るだけ。
こんな労働と人生の基本を理解して働く人はどんどん減っていくと思います。
自分の立場や主義主張を言うのは構わないけど、その主張で苦しんでいる人がいるのは忘れないで。
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