子供の頃から見ていたお笑い番組、
土曜日には吉本新喜劇、日曜日は松竹新喜劇。モーレツしごき教室やヤングオーオー、あっちこっち丁稚、名人劇場等々。。。
特にお笑いにランクを付ける感覚なんてなくて単純にオモロイだけで観ていたな。
特に土日は1人で観ていたり家族で観ていたり。
日曜日の夜は母と名人劇場を観ていた想い出が。。。
関西という恵まれた笑いの土壌もあったけど、今より笑いがテレビを通して近くにあった環境だったと思う。
雑誌「SWITCH」の2023年1月号と2月号が、特集:110年目のお笑い前編、後編として発売された。
表紙が秀逸で、前編の1月号は明石家さんまで、後編の2月号はダウンタウン。
モノクロの写真のセンスはさすがSWITCHという感じで格好がいい。
モノクロの中に赤字でYOSHIMOTO 110とあり、吉本興業とのコラボ企画なんでしょう。
1月号の裏面はさんまさんと創味食品。2月号の裏面はダウンタウンとくら寿司。
スポンサーも含めて全てのコンセプトが計算され尽くされている。
前後編ともに、表紙のさんまさんとダウンタウンのインタビューから始まり、縁のある芸人へと続いていく形で構成されている。
今田東野はあえてさんまさんの号に出ていたり、西川きよし師匠や村上ショージがダウンタウンの号に出ていたりと、そこは上手くバラしている感じがあって好感が持てた。
あまりお笑い芸人のインタビュー記事は見ないし読む機会がない。
松本人志なんかはロッキングオンなどで読んでいたし、書籍も頻繁に出していたから何となく活字でも付いていけた感じはあった。
逆に明石家さんまなどはほとんど活字になっている書物を見たことがない。
今回のインタビューで当人が答えているように、活字のインタビューの「(笑)」に違和感があり、笑は聞く人によって感じるものだという考えがあり活字に対しての拒否感があったようだ。
さんまさん流石です。
そのさんまさんの貴重なインタビューを掲載したSWITCHには良い仕事した!
って部分と、どうも文章力に違和感があるのも事実。
過去の明石家さんまの経歴を調べ上げてインタビューに臨んでいるのはよく分かる。
最後にさんまさんからも「詳しいなあ」と言わせるぐらいに知識武装していたのに残念な部分もあったりする。
まず読みにくい。活字が他の芸人のインタビューより小さい。
文章を詰め込みたい、内容が多いので仕方がない、なんてあるかも知れないが、なんせ読みにくい。
芸人になったきっかけから振り返る内容は良いのかも知れないが、さんまさんの今の気持ちとか考え方とか聞きたいのでは?と思ってしまう。
そんな今のさんまさんの気持ちは「ヤングタウン」という関西ローカルのラジオで聴けってことか?
いやいやせっかくのロングインタビュアーなんやから、電波以外の話を聞き出して欲しかったかな。
全体の企画としては素晴らしい出来なのにそこが少し残念だった。
後編のダウンタウンのインタビュアーが高須さんなんで、これまた安定の人が話を聴いているんでこんなもんかなと。
高須氏はダウンタウンの同級生で放送作家の人です。
何を聴いたらいいか、悪いかを熟知しているので可もなく不可でもない内容。
ダウンタウンのふたり同時のインタビューを読ませなきゃ。
ここが少し残念。
さんまさん、ダウンタウンの記事を構成した人に言いたいのが、読み手は普段の彼らの喋くりを頭に描いて読んでいるってこと。
こんな標準語で話さんやろ!って部分が随所に現れていた。
松ちゃんがこんな喋り方せんで!って突っ込みたくなる表現が多数見受けられた。
ここも小さな事かも知れんけど残念。
しかし雑誌を買わなくなる昨今に、しっかりした企画で永年保管したくなるセンスは素晴らしかったです。
付録をいっぱい付けた雑誌は無くなる運命です。
やはり活字、写真、構成、情報で雑誌は買うものです。
応援していきたい雑誌の一つです。
コメント