体調もそこそこ良くなり(精神状態ね)、気候もポカポカ陽気になってきて過ごしやすくなってきた。
花粉がちょっと今年はキツイかなあとは思いつつ、やはり家に閉じこもるより外に出たいところ。
昨日の仕事は少しサボりました笑
前日に責任の掛かる仕事がそれなりに済んだという事もあり、また精神状態が完璧でもないので
「サボっちゃうか!」と言うことで、大阪のCDショップへ行ってみる事にした。お目当てはrolling stonesの「スティッキーフィンガーズ」のアナログ盤!もちろんジッパー付きの方である。
2日前に店に行った時には2,980円で売りに出ていたのだが、精神状態が不安定かつ、仕事が立て込んでいたので購入を見送ったのだ。と言うより仕事中だったしね、あ、今回も仕事中か(笑)。
気持ちも落ち着き、今週の仕事も終えようとしていた金曜日、時間も取れそうなんでわざわざ電車乗ってサボりに行ったようなもんか今になって思えば(笑)。会社の交通費を遣って(笑)とりあえず頑張ったご褒美と言うことで。
一番の気掛かりは売り切れていないか。メルカリやヤフオクでは確実に5,000円以上で取引されているブツだ。2,980円はお買い得。盤面、ジャケット状態もそこまで悪くはない。欠点は国内盤で帯がないぐらいだ。しかしそんな事は気にしない方。あの有名なアルバムの限定ジッパー盤なんだから。やはり買いだ!と思いはしたものの、2日前まであった品が売り切れているのはよくある話し。売り切れていたら縁が無かった事にしよう。そんな気楽な気持ちで店頭に行った。
あった!
売り切れずにご対面。待っていてくれたのね。そんな気分で早速購入。ワタクシの鞄はアナログレコードが収まるトート型のバック。トートだけどファスナーがあるので覗き込まれることは無い。レコード買うのに丁度いいし、会社バレしない笑 そんな目的で買った訳じゃ無いんやけどね。
何食わぬ顔で会社に戻る。ホワイトデーも近いので近くのデパートで女性社員にお返しも購入しといた。抜かりなしだ(笑)。 これで少しは罪悪感も消えたかな、自分自身の中で(笑)。
「Sticky Fingers」はストーンズで一番最初に買ったアルバムだ。多分、高校生の頃だったと思う。
母と四条烏丸にある十字屋と言うレコード屋さんに行ったけなあ。
(あ、ちなみに自分でバイトして買ったんやで!)
ロッキングオンやFM雑誌も貪るように読んでいて、まず買うべきストーンズのアルバムみたいなのには必ず「Sticky Fingers」は上がってくるぐらいの名盤である。
まず初心者がストーンズを聴くならベスト盤。なんせ結成して60年も経つんだ。どこから聴いたらいいか分からんもんな。だから最近発売された「HONK」あたりで良いと思う。
ワタクシが聴き始めたのも35年前だし、その時すでに結成して25年が経っていたのか。まだ過去のアルバムを追いかけるのに辛うじて間に合った最後の世代かもしれんな。
さてベスト盤の話よりオリジナル・スタジオアルバム!
ストーンズの経歴は、
60年代…結成初期はカバー曲中心で、60年代後半からオリジナル曲を中心に名盤を連発。
70年代…創作意欲が満開。まさに黄金期。ギタリストはミック・テイラーからロン・ウッドへ。
80年代…突っ走って来たストーンズが一服し始めた。各自のソロを発表し始める。
90年代…80年代の反省からか一枚岩になろうと力作を発表。初来日も果たす。
00年代…リリースのペースが激減。ライブはやるものの創作意欲は落ちているのか?
現代…過去のライブ盤、アウトテイクスの焼き直し。個人的には大好物なので嬉しいのだが、やはり新作が聴きたい!
Sticky Fingers
1.Brown Sugar
冒頭を飾るロックの代表曲。今もライブの定番。しかし、ジャンピング・ジャック.フラッシュ、ストリートファイティングマン、サティスファクションほどのキャッチーなギターリフはないです。やはりアルバムの雰囲気のまま土臭いけど、ノリノリなロックです。どのベスト盤を買っても入っているかも。ストーンズレーベルの切り替え前後の作品で、アブコ時代、ソニー時代のベストにも入っていたりする。
2.Sway
さあ、ここからこのアルバムの世界観に入る手前です。ゆっくりゴリっゴリっとした、ミディアムテンポな曲です。ここで挫折したらアルバムの全体は聴き込めません。ゆっくり流れに任せてください。
3.Wild Horses
名曲に相応しいアコースティックな曲です。ノリノリなロック→ミディアムロック→アコギな曲順です。完璧ですね。カントリーとブルースの中間を取ったような曲です。曲自体もキャッチーさがあるので聴きやすいです。
4.Can’t You Hear Me Knocking
さあ、どっぷりハマるで!7分を越す楽曲ですが長さを感じさせません。ゆっくり→激しくをブルース基調な展開からロックに移行する、いわば物語を感じさせる名曲です。このアルバムを象徴させる曲です。個人的にもミッドナイトランブラーより好きです。ライブの定番には出来ないのは、曲の構成が難しいんでしょうか?
5.You Gotta Move
どっぷりなブルースです。格好良すぎです。無駄なアレンジは皆無です。音数も少ないのですが、名曲には必要な音は入りません。
6.Bitch
アナログでいうB面1曲目。ノリノリのロックです。キャッチーで今でもライブの定番になる曲です。このアルバムで一番分かりやすい楽曲です。
7.I Got The Blues
ここからブルースの世界観に戻ります。バーボンでも呑みながら聴きたいですね。ストリングスも入り、ほんのちょっとゴージャス気味なアレンジですが嫌味はありません。歌い切るミックが格好いいですね。
8.Sister Morphine
アコースティックな曲に移行。しんみり歌うミック。中盤からアレンジが重なり合い怪しげな曲の雰囲気を作り上げていきます。サイケデリックな雰囲気があります。けど過度なサイケ感はなく、あくまでブルースが根底にあります。だからアルバムの構成を壊すことが無いんだろうな。
9.Dead Flowers
ここでキャッチーな転調の曲へ移行。カントリー風で機嫌が良くなってきますね。このアルバムでも好きな曲の一つです。
10.Moonlight Mile
ここでも激しくいかないのがストーンズの美意識か。スローでアレンジは凝っているものの嫌味はない。ドラマチックな展開ではあるが、シナリオ通りな一面もあるが眠りにつく前の状態を思い起こさす。締めくくりにはこれ以上のものは無い。
現代では考えられないぐらい、シンプルに10曲で構成されたアルバム。
高校生の頃は、アナログレコードで買ったものをカセットテープにダビングして聴いてました。
現代のアルバムはCDに収まる約70分をフルに聴かせようとするのが多いけど、この時代はレコード盤が収まる事を基準にしているので本当にシンプルで良いのだ。
ストーンズと言うと、知らない人なら「ロックンロール!」な曲がズラリと並ぶと思われがちではあるが、基本はブルースマン達なのだ。このアルバムでノリノリなのは、「Brown Sugar」と「Bitch」ぐらいか。あとはゴリゴリのブルースとアコースティックな曲が並ぶ。なのでノリノリを期待すると唖然とするかもです。兎に角、土臭いアルバムといった印象でポップで明るいイメージはない。けれど聴けば聴くほど、その世界観にどっぷりとハマっていくアルバムなのだ。10曲で40数分というのもバランスが良くて、集中して聴くには丁度いい塩梅なのだ。
ストーンズはこのアルバムから完全に独立し始めた。オリジナルのレーベルを作り、世界で一番有名なポップアイコンといっていい「ベロマーク」を社章にした。Sticky Fingersのアルバムジャケットも、この社章もアンディ・ウォーホールが手掛けた。
冒頭で書いている、ジッパー付きのアルバムもいかにもアンディ・ウォーホールらしいではないか。ただのジーパン履いた下半身だけのデザインが卑猥で土臭くてロックンロールを創造させられるのだ。こんな奇跡的なアルバムはもう出ないかもな。時代のせいにするつもりは毛頭ない。けど時代のタイミングはやはりあって、ストーンズもこのタイミングにバッチリとハマり乗って行けたんやろうな。今の時代にこんなアルバム出しても絶対に受け入れられないと思う。
ストーンズはこの「Sticky Fingers」を、過去のアウトテイクスとライブ盤を集めたアルバムをリリースした。この作品が本当に素晴らしい!ワタクシの様にオリジナル10曲をしっかり聴いてきたものでも十分に楽しめる内容だ。むしろ聴いてきたものの方が楽しめるのか…。アウトテイクスの目玉はエリック・クラプトンの演奏がバッチリ聴ける「Brown Sugar」クラプトンのスライドギターは感涙ものですぜ!しかし当時このヴァージョンを採用しなかったのは理解できる。
- ストーンズが完璧にクラプトンバンドになってしまう。
- 「Sticky Fingers」の全体の雰囲気にあっていない。
- ストーンズのメンバー(特にキース)より、クラプトンの方がテクあるやんがバレてしまう。
などなど‥‥‥
今聴ける「Brown Sugar」が最高ヴァージョンなのだ。それでいいのだ。
そんな想いもあり、アナログのジッパー付きを発見!購買意欲がメラメラ高まってきたやんか!
で結局、家に連れて帰ったんやけどな笑。ストーンズは少しずつアナログでも揃えていっている。CDメインでほぼ全てコンプリートしているけど、アナログは少しずつって感じです。主に中古の格安を基本に揃えています。音質とか状態は二の次って感じですかね。所有したい、飾っておきたいのが所有欲の基本です。
でもね、ジッパー付きの「Sticky Fingers」は憧れでしたね。まあまあ高値が付いていたし、再発もあったけど割高だったしで、運よく適度な価格のものを発見できて良かったです。
このアルバムを発売し、ここから約10年間がストーンズの全盛期になります。ブートも含めて最高な曲を演ってくれてます。これからはブートも紹介させていただきます。
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