ストーンズのアーカイブ期と勝手に呼ばしてもらっているこのシリーズ。
2016.12に「ブルー＆ロンサム」というブルーズのカバーアルバムをリリース。
このアルバムからスタジオでの作品はない。
やはりスタジオでジャガー＆リチャーズでの新曲が聴きたいところだが。。。
いつもスタジオに入ったという情報だけはニュースになるが、さてさて実際はどうなっているのか不明だ。
で、今回の作品は待ちに待った作品だ！
ワタクシの中でもストーンズのライブ盤では最高傑作としている「LOVE YOU LIVE」のC面に収録されていた、「エル・モカンボ」でのライブ。
C面ってなんやねん！ってレコードが初見だったので許して笑
で、このライブ盤
雰囲気が最高に良くて、ストーンズがリラックスしたラフな演奏は「これぞストーンズ！」と言わしめた作品だ。
ここ最近出ている、言えば、「スティールホイールズ」以降のライブ盤はどれも似通った感じが否めない。
ブラウンシュガー、ジャンピングジャックフラッシュ等の過剰なアレンジはちょっと苦手である。
とにかく曲が長い。
クドすぎるホーンアレンジ。
それらがヘビーローテーションさせない理由だ。
しかし！
エル・モカンボは違います！
もうほんまにええんです！
ライブは1977.3にトロントのエルモカンボで行われた。
キャパは５００人程度で、観客は「なぜ私はローリングストーンズのパーティーに行きたいか」という番組の当選者だったようだ。
とにかく曰くつきのライブで、
キースがトロント入りする直前でヘロイン所持で逮捕。
当時のトルドー首相の奥様とのゴシップなど話題は満載。
ここでそれらを詳しく書かないけど、当時の時代的な背景も存分にあってこの雰囲気は出ているんだろうな。
スタートからゴリゴリいかないんですよ。
もうHONKY TONK WOMANからリラックス。
多分、会場の雰囲気もあると思うんだけど、バンド自体も絶好調だったんだろうと想像できる。
ちなみに「LOVE YOU LIVE」との重複する曲は
Mannish Boy
Crackin’ Up
Little Red Rooster
Around and Around
今回のプロデューサーは安定のボブ.クリアマウンテンなので、この人が如何にストーンズからの信頼が熱いかが分かる仕事っぷりです。
またベースが粘っこい。そういうアレンジか？
こんなにビルワイマンって良かったか笑？って思わすぐらいに、リズム隊が最高に出来がいい。
本当に全体を覆う音の粒が良くて、こんな雰囲気出せへんやろと。
1977年の頃のストーンズ。
black&blueをリリースしたのが1976
ちょうどロニーが正式に加入した頃だ。
僕がストーンズを聴き始めたのが1986年で、その頃のストーンズの評価は1968年から1972年あたりの所謂、ブライアンジョーンズからミックテイラー在籍時が最高だったというのが一般的だったと思う。
ロニー時の1976年から1986年のダーティーワーク時代の10年は売上こそ絶好調だったけど翳りが見え始めたという評価もあった。
今思うとお笑い種で、どの時代も絶不調なんてなくて、セールスも良かったしライブも好調、アルバムは時代背景での好みはあっただけである。
なのでストーンズをどの時期が好きだとか嫌いだとかは、好みの問題なのだな。
個人的にもゴリゴリなブルースも好きだし、
Black And Blue somegirls Emotional Rescue
これらを一般的に３部作とは言わないけど、この３作が好きなである。
ストーンズのライブ盤の定番曲
Let’s Spend the Night Together
It’s Only Rock ‘N’ Roll
Brown Sugar
Jumpin’ Jack Flash
Tumbling Dice
ここら辺の曲のアレンジは間違いなく今より、この時代の時の方が良い！
断言できるぐらい。
上にも書いたけど、今のアレンジは装飾がめいいっぱい施されていて少し腹がいっぱいになりすぎる。
もういい年齢になってくると、腹一杯食べたいけどあっさりしていて欲しい時もあるのさ。
このエルモカンボがいい理由は、定番曲がシンプルにアレンジされているのは大きいと思う。
ストーンズをもっと知りたい！という若いリスナーさんが最初に買うべきライブ盤は、
2023最新作GRRR LIVE とこのエルモカンボを聴いてビビってください。
この２作品の収録曲もグレイテスト・ヒッツな選曲です。
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